親と子の終活を片づけでデザイン
離れて暮らす親と子をオーガナイズでつなぐ思考の整理から始める片づけ支援
鳥取市のライフオーガナイザー/シニア生活環境オーガナイザー
50歳からの終活構造デザイン― 人生の間取りを整える設計サポート ―
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「遺品整理」の前に、できることがある。

2026/07/14

メモリーズ株式会社を見学してきました【前編】

「遺品整理」の前に、できることがある。
こんにちは、シニア生活環境オーガナイザーのおのうえです。

親が遠くに暮らしていると、

「最近、実家は大丈夫かな」

「片づけたほうがいいんじゃないかな」

「でも、親にそんなことを言ったら嫌がられそう……」

そんな心配が、少しずつ増えてきませんか?

 

50代になると、親の暮らしが気になる一方で、自分自身の仕事や家族、これからやりたいこともあります。

親の家のことばかり考えて、自分の人生が後回しになるのも違う。


だからこそ私は、「親の家をどうするか」だけではなく、「親が元気なうちに何ができるか」

を知っておくことが大切だと思っています。

 

今回は、遺品整理や福祉整理、空き家整理などを手がけるメモリーズ株式会社へ、

ライフオーガナイザー23名で見学に伺いました。

現場のお話をたっぷり聞かせていただいたのですが、
50代の私たちにも知っておいてほしいことがたくさんありました。

(この記事は3分くらいで読めます)

目次

 

  1. 看板を見て、おっ!
  2. 「遺品整理」の前にできること
  3. ゆっくり片づける、という選択肢
  4. 「遺品整理」という言葉を変えられないか
  5. 親の家だけでなく、自分の人生も整える
  6. 後編では「捨てる前に知っておきたいこと」へ



 

看板を見て、おっ!

事務所の外にあった看板には、

「福祉整理🄬」「空き家整理」「遺品整理」という文字が並んでいました。

まず最初に「福祉整理🄬」

しかも、福祉整理🄬は商標登録されているとのこと。

 

私が気になったのは、なぜ「遺品整理」が一番ではないのだろう、ということ。

お話を伺うと、遺品整理そのものはもちろん大切。

でも、その状態になるもっと前から、人の暮らしに関われないかという思いがあるそうです。

 

これは、私がシニア生活環境オーガナイザーとして考えていることとも重なりました。


「遺品整理」の前にできること

「遺品整理」という言葉から、どんな光景を思い浮かべますか?


亡くなった方の家に残された大量のモノ。

 

家族がそれを一気に仕分ける。

 

必要なものを残し、不要なものを処分する。

 

もちろん、それも大切な仕事です。

 

でも、もし本人が元気なうちに、

 

「これは残したい」

「これはもう使わない」

「これは誰かに譲りたい」と、自分で決めることができたら?

 

そして、家族と話しながら少しずつ整理できたら?

ずいぶん違った片づけになるのではないでしょうか。

 

メモリーズの社長のお話を聞きながら、私は改めて、

「遺品整理の前にできることがある」

まずその思いを多くの人に知ってもらいたい

これはメモリーズさんとの共通項です。



ゆっくり片づける、という選択肢

今回、特に心に残ったのが、

「ゆっくり片づける市場があるのではないか」というお話でした。

 

遺品整理業者に依頼すれば、短期間で家を片づけてもらえる。

 

一方、自分たちだけでやろうとすると、時間も体力も必要になる。

 

多くの人は、この二択で考えてしまいがちです。

 

でも、その間に、

 

「自分たちのペースで、誰かに寄り添ってもらいながら片づける」という選択肢もあります。

 

これは、ライフオーガナイザーが得意とするところでもあります。

 

実際、メモリーズさんでは、現場で「残す」と判断されたものをダンボールに入れて、ご家族にお渡しすることがあります。

 

ところが、後日別の用事で訪問すると、その段ボールがそのままになっていることもあるそうです。

残念ながらメモリーズさんの職制上、ダンボールの中身の片づけまでは請け負っておられません。
残った大事なものたちの片づけを心配しながら次の現場へ向かわれます。

 

片づけは、家からモノを出したら終わりではありません。

 

残したモノを、その後どう暮らしの中に戻していくか。

 

そこにも支援が必要なのです。




「遺品整理」という言葉を変えられないか

実は、私は以前から考えていたことがあります。

「遺品整理」という言葉には、どうしても少し寂しい響きがあります。

 

本人が亡くなった後にするもの。

残された家族がするもの。そんなイメージが強いからです。

 

でも私がしたいのは、

元気なうちに、本人と一緒に暮らしを整えること。

家族や地域とのつながりがあるうちに、少しずつ片づけていくこと。

 

そこで、社長に、

「元気なうちに片づけることを、もっと前向きに表現できる言葉はないでしょうか?」

と無茶ぶり。

 

すると、

「そうですね。言葉って大事ですね。僕も一緒に考えていきたいと思います。」と。

たぶんその答えの一つが「福祉整理🄬」だったのではないかと思う私。

「片づけ」は、モノを減らすためだけのものではない。

これからどう暮らしたいかを考えるための時間でもあるからです。



親の家だけでなく、自分の人生も整える

50代になると、親のことが気になり始めます。

 

でも、ここで忘れたくないのが、親の人生と同じくらい、自分の人生も大事

ということ。

 

親の家を心配するあまり、

「実家を片づけなきゃ」

「親のものをどうにかしなきゃ」

と、そればかりになってしまうと、自分の時間がなくなってしまいます。

 

だからこそ、

「親が元気なうちにできることは何か」を知っておく。

 

そのうえで、自分自身は、

 

「これから何をしたい?」

「どこに時間を使いたい?」

「何にお金を使ったら楽しい?」と考えておく。

 

人生の間取りは、家の間取りと同じ。

全部を一度に整える必要はありません。

 

まずは、今気になっている場所から。


後編では「捨てる前に知っておきたいこと」

今回の見学で、もう一つ驚いたのが、

「これ、捨てるものじゃないんですか?」

と思うようなものが、次々と別の場所へ旅立っていたこと。

 

食器、茶器、花器、古いおもちゃ、衣類、食品、鉄製品……。

 

「不要品」と思っていたものが、実は誰かにとって必要なものだったり、資源だったりする。

 

さらに、Yahoo!オークションで思いがけない値段がつくものもあるそうです。

 

これは50代からの「モノとの付き合い方」を考えるうえでも、かなり面白い話でした。

 

後編では、「捨てる前に知っておきたい、モノの価値と行き先」をご紹介します。

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