映画「どうすればよかったか?」を観て考えた。
2026/07/0850代からの人生の方向
目次
- 「どうすればよかったか?」を観て
- 家族の中だけで完結してしまう怖さ
- 人はなかなか自分を否定できない
- 50代からは「これからどうしたいか」
- あなたの「人生の間取り」を見直してみる
「どうすればよかったか?」を観て
以前から観たいと思っていた映画『どうすればよかったか?』を、アンコール上映で観てきました。
この作品は、統合失調症の症状が現れた姉と、その姉を支えようとする家族の姿を、
弟である監督が長年にわたって記録したドキュメンタリーです。
観終わっても、タイトルの「どうすればよかったのだろう」という問いが心に残りました。
やっぱり印象に残ったのは、姉の状態が明らかに生活に支障をきたしているように見えるにもかかわらず、
両親がそれを認めることができなかったことです。
しかも、両親は医師であり、専門的な知識も持っていました。
一方、実家を離れて暮らしていた弟は、少し距離があるからこそ、
家族の状況を冷静に見ることができたように感じます。
家族だからこそ見えなくなることがある。
そして、家族の中だけで完結してしまうことの怖さを感じました。
人はなかなか自分を否定できない
もう一つ強く感じたのは、人は「自分が間違っていた」と認めることが、
本当に難しいということです。
私は以前から、これをスーパーのレジに並ぶ場面に例えることがあります。
「こちらの列のほうが早そう」と思って別の列に移ったら、
結局、最初に並んでいた列のほうが早かった。
それでも、一度移動した列から、なかなか元には戻れません。
「せっかく移動したのだから」
「もう少し待てば進むかもしれない」と考えてしまうからです。
人生でも、同じことが起こるのではないでしょうか。
「ここまでやってきたから」
「今さら変えられないから」
「これまでの選択を否定したくないから」
そんな思いが、方向転換を難しくすることがあります。
現状維持バイアスもはたらいているのかも。
でも、方向を変えることは、それまでの自分を否定することではありません。
その時の自分が選んだ道を大切にしながら、
50代からは「これからどうしたいか」
親と離れて暮らす50代になると、実家の親のことが気になる場面も増えてきます。
ちゃんと暮らせているだろうか。
何か困っていないだろうか。
病院には行っているだろうか。
そんなふうに親を心配することは、とても自然なことです。
でも、その一方で、
「私自身の人生はどうしたいのだろう?」ということも、同じくらい大切なのではないでしょうか。
親の人生は親の人生。
そして、自分の人生は自分の人生。
もちろん、完全に切り離す必要はありません。
親を大切にしながら、自分の人生も大切にする。
そのためには、時間やお金、人との関わり方を、ときどき見直してみることが必要なのだと思います。
あなたの「人生の間取り」を見直してみる
家の間取りは、家族構成や暮らし方が変われば変えていきます。
人生も同じではないでしょうか。
50代になった今、これまでと同じ時間やお金の使い方を続ける必要はありません。
一度、次のことを書き出してみてください。
- 親のために使っている時間
- 自分のために使っている時間
- 未来への備えに使っているお金
- 今の自分を楽しませるためのお金
- 本当はやってみたいけれど、後回しにしていること
書き出して並べてみると、きっと何かが見えてくるはずです。
「親のための時間が思っていた以上に多い」
「自分のための時間がほとんどない」
「将来のためのお金は考えてきたけれど、今を楽しむためのお金は使っていない」
「そういえば、ずっとやりたいと思っていたことがある」そんな気づきがあるかもしれません。
それが良いとか悪いということではありません。
まずは、今の自分の人生の間取りを知ること。
そこから、少しずつ変えていけばいいのです。
- 映画を観る。
- 少し遠くまで出かける。
- 美味しいものを食べる。
- 昔好きだったことをもう一度始める。
- 行ってみたかった場所へ行く。
そんな小さな楽しみも、自分の人生を豊かにする大切な時間です。
50代からの人生は、これまでの人生の「余り時間」ではありません。
これから先も、ちゃんと自分の人生です。
だからこそ、
「どうすればよかったか」だけではなく、「これからどうしたいか」を考えてみませんか。
人生の間取りは、一度決めたら変えられないものではありません。
これからの自分に合うように、何度でも変更していいのです。
「まだまだ、こんなふうに時間やお金を使って楽しめるんだ」
そんな発見を重ねながら、50代からの人生を、自分らしく、悔いなく、楽しんでいきたいものです。